「毎日、会社の成長のために全力で走り回っているのに、なぜか会社にも自分個人の手元にも、思ったほどお金が残らない…」
中小企業の社長から、このような切実な声を伺うことが少なくありません。会社の利益を追求することはもちろん大切ですが、同時に社長ご自身の生活や将来設計、そしてご家族のことも考えなければなりませんよね。
「会社のお金は会社の分、社長個人のお金は個人の分」と、それぞれ別々に管理したり、節税対策も部分的に行ったりしているものの、どうもしっくりこない…そんな風に感じていらっしゃる社長様も多いのではないでしょうか。
もし、あなたが少しでも「うんうん」と頷かれたなら、ぜひこの先を読み進めてみてください。
今回は、多くの社長の皆様の「会社にも社長個人にも、もっと賢くお金を残したい、増やしたい!」という願いを叶えるための鍵となる、「総合資産戦略」という考え方について、分かりやすくご紹介します。
「総合資産戦略」って、いったい何?
「総合資産戦略」…なんだか難しそうに聞こえますか?
ご安心ください。ひと言でいうと、「会社と社長個人の“両方”のお金を、“同時”に、そして“最大限”に増やすための、あなただけのオーダーメイド計画」のことです。
多くの場合、会社のお金と社長個人のお金は、別々の専門家(税理士さん、保険屋さん、銀行さんなど)に相談し、個別の対策を立てがちです。しかし、中小企業の社長にとって、会社と個人は車の両輪のようなもの。片方だけを見ていては、全体のバランスが崩れてしまい、本当の意味で「お金が残る」仕組みは作れません。
「総合資産戦略」では、
- 社長個人の資産(役員報酬、個人的な貯蓄や投資、不動産、保険など)
- 会社の資産(会社の利益、内部留保、設備投資、法人保険など)
この二つを「ひとつの大きな財布」のように捉え、両方にとって最も良い形でお金が残り、増えていく道筋を戦略的に設計します。
木を見るだけでなく森全体を見るように、部分最適ではなく「全体最適」を目指すのが、この「総合資産戦略」の大きな特徴です。
なぜ、社長には「総合資産戦略」が必要なの?
「これまでも税理士さんにお願いしているし、特に困ってはいないけど…」と思われるかもしれません。
しかし、中小企業の社長だからこそ、「総合資産戦略」が大きな力を発揮する理由があるのです。
- 会社と個人は一心同体だから:
社長の役員報酬は会社の経費ですし、社長個人が会社の連帯保証人になることも珍しくありません。会社の業績が社長個人の生活に直結し、社長個人の資産状況が会社の信用力にも影響します。このように密接不可分だからこそ、一体で戦略を考える必要があります。 - 「部分的な対策」の限界:
例えば、会社で節税のために保険に入ったけれど、社長個人の相続対策としては不十分だったり、社長個人の節税のためにiDeCoを始めたけれど、会社の資金繰りとのバランスが悪かったり…といったケースは少なくありません。それぞれの専門家は自分の分野ではプロですが、全体を俯瞰して最適なアドバイスをするのは難しいのです。 - 見過ごされがちな「お金の機会損失」を防ぐため:
「もっと早く知っていれば…」と後悔しないために。会社と個人をトータルで見ることで、単独では見えてこなかった節税のチャンスや、より効率的な資産形成の方法、将来のリスクへの備えが見つかることがあります。
「総合資産戦略」は、まるで社長と会社の未来を照らす「お金の羅針盤」のようなもの。どこに向かうべきか、どう進むべきかを明確にし、お金に関する漠然とした不安を解消してくれるのです。
「総合資産戦略」がもたらす、嬉しい3つのメリット!
では、「総合資産戦略」を導入すると、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?
社長の皆様にとって、特に嬉しい3つのメリットをご紹介します。
- メリット1:会社と社長個人、両方の「手残り」がグッと増える!
これが最大のメリットと言えるでしょう。- 賢い節税:法人税だけでなく、社長個人の所得税や将来の相続税までトータルで考え、合法的な範囲で最大限の節税効果を目指します。もう「節税したつもり」で終わらせません。
- 効率的な資産形成:会社と社長個人、それぞれにとって最適な金融商品の活用や、無駄のない運用方法をご提案。眠っているお金を賢く働かせます。
- メリット2:将来への「安心感」が手に入る!
目の前のことだけでなく、10年後、20年後も見据えた準備が可能です。- 社長のハッピーリタイアメント:計画的な役員退職金の準備や、老後の生活資金をしっかりと確保します。
- スムーズな事業承継:次の世代へ大切な会社を円滑に引き継ぐための準備(株価対策、相続・贈与対策など)を進められます。
- 万が一への備え:経営者にもしものことがあった場合の事業保障や、ご家族を守るための準備も万全に。
- メリット3:社長が「経営に集中」できる環境が整う!
お金の悩みから解放されれば、社長は本業である経営にもっと力を注げます。- お金の不安を解消:複雑なお金の問題を専門家が整理し、道筋を示すことで、精神的な負担が軽くなります。
- 攻めの経営へ:資金繰りが安定し、将来への見通しが立つことで、新たな事業展開や設備投資など、前向きな判断がしやすくなります。
- 信頼できるパートナー:「いつでも相談できるお金のプロがそばにいる」という心強さが、日々の経営の支えになります。
「もしかして、うちの会社も…?」そう思ったら、第一歩です!
ここまで読んでいただいて、「うちの会社にも、そして自分にも関係があるかもしれない…」と少しでも感じていただけたなら、それが「総合資産戦略」を考える素晴らしい第一歩です。
- 「会社の利益は出ているのに、なぜかお金が残らない…」
- 「役員報酬、今のままで本当にいいのだろうか?」
- 「将来の退職金や事業承継、何から手をつければいいか分からない…」
- 「もっと効果的な節税方法があるのでは?」
もし、このようなお悩みを抱えていらっしゃったり、漠然とした不安を感じていらっしゃったりするなら、ぜひ一度、会社と社長個人のお金の流れを「全体像」で捉え直してみませんか?
このブログでは、そんな社長の皆様のお役に立てるよう、「総合資産戦略」の具体的なノウハウや、銀行・保険・証券の知識を活かしたお金の情報を、分かりやすく発信していきます。
「総合資産戦略」は、社長と会社の大切な未来を創るための、力強い味方です。
これから一緒に、お金の不安を「希望」に変えていくお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。
次回からは、さらに具体的なテーマに踏み込んでお話ししていきますので、どうぞお楽しみに!