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【会社の資産形成・防衛戦略①】社長必見!会社の「血液」をサラサラにする資金調達と資金繰り改善の秘訣

「会社の売上は上がっているのに、なぜかいつも資金繰りが苦しい…」
「新しい事業を始めたいけど、どうやって資金を調達すればいいんだろう?」
「銀行との付き合い方、これで本当に大丈夫なのかな…?」

社長の皆様、このような「お金」に関する悩みは尽きないのではないでしょうか。会社にとって「資金」は、人間の体に流れる「血液」のようなもの。血液がドロドロだったり、不足したりしていては、どんなに素晴らしい事業計画があっても、会社は健康に成長していくことができません。

「資金繰り表は作っているけど、場当たり的な対応になりがち…」
「融資の種類がたくさんあって、どれが自社に合っているのか分からない…」

もし、あなたが少しでも心当たりがあるなら、今回の記事はきっとお役に立てるはずです。
今回は、「総合資産戦略」の視点から、会社の成長と安定に不可欠な「資金調達」と「資金繰り改善」の基本的な考え方と、具体的なコツについて、経営者の皆様が「知りたい!」と思うポイントを分かりやすく解説します。

この記事を読めば、会社の「お金の流れ」を見直すきっかけが見つかり、より力強い経営基盤を築くためのヒントが得られるでしょう。

なぜ「資金繰り改善」と「戦略的な資金調達」が会社経営の要なのか?

「利益が出ていれば大丈夫」と思っていませんか? しかし、会計上の利益(黒字)が出ていても、手元にお金がなければ会社は倒産してしまう可能性があります(黒字倒産)。だからこそ、日々の資金繰りを安定させ、将来の成長のために戦略的に資金を調達する能力は、社長にとって最も重要なスキルの一つと言えるのです。

  • 資金繰り改善のメリット
    1. 経営の安定化: 資金ショートのリスクを減らし、安心して事業に集中できます。
    2. 信用力の向上: 支払遅延などを防ぎ、金融機関や取引先からの信用が高まります。
    3. 精神的な余裕: 「お金の心配」から解放され、社長が本来の業務に専念できます。
  • 戦略的な資金調達のメリット
    1. 成長機会の獲得: 新規事業、設備投資、人材採用など、成長に必要な資金を確保できます。
    2. 財務体質の強化: 適切な資金調達により、自己資本比率の改善や有利子負債の削減に繋がることもあります。
    3. 交渉力の向上: 複数の調達手段を持つことで、金融機関との交渉を有利に進められる可能性があります。

これらは、会社を単に「存続させる」だけでなく、「成長させ、盤石な体制を築く」ために不可欠な要素なのです。

まずは現状把握から!会社の「お金の健康診断」をしよう

資金繰り改善や資金調達を検討する前に、まずは自社の「お金の健康状態」を正確に把握することがスタートラインです。

  • 資金繰り表の作成と分析(過去・現在・未来)
    1. 過去の資金繰りの実績を分析し、どこにお金の流れのボトルネックがあったのかを把握します。
    2. 現在の資金繰り状況をリアルタイムで確認し、短期的な資金不足のリスクがないかチェックします。
    3. 将来(少なくとも3ヶ月~半年先)の資金繰りを予測し、資金が不足しそうな時期や金額を事前に把握します。
  • 売上債権(売掛金・受取手形)と棚卸資産(在庫)のチェック
    1. 売掛金の回収サイトは長すぎないか? 回収遅延は発生していないか?
    2. 受取手形の期日は適切か? 不渡りのリスクはないか?
    3. 過剰な在庫を抱えていないか? 不良在庫はないか?
      (これらは資金を圧迫する大きな要因です)
  • 買入債務(買掛金・支払手形)のチェック
    1. 買掛金の支払サイトは短すぎないか? 交渉の余地はないか?
    2. 支払手形の期日は適切か? 資金繰りを圧迫していないか?
  • 借入金の状況確認
    1. 借入金の残高、金利、返済期間、担保の状況などを一覧で把握します。
    2. 毎月の返済額は、資金繰りを圧迫していないか?

これらの情報を「見える化」することで、どこに問題があり、何を改善すべきか、そしてどのような資金調達が必要なのかが明確になります。

会社の血液をサラサラに!「資金繰り改善」5つの実践的コツ

現状が把握できたら、次は具体的な改善策の検討です。ここでは、すぐに取り組める5つのコツをご紹介します。

  • コツ1:売掛金の「早期回収」を徹底する!
    請求書の発行を迅速に行い、支払期日を明確に伝え、期日管理を徹底します。回収が遅れている場合は、速やかに督促を行いましょう。場合によっては、ファクタリング(売掛債権買取サービス)の活用も検討します。
  • コツ2:無駄な「在庫」を持たない!
    適正在庫を維持し、不良在庫は早期に処分します。在庫は「寝ているお金」です。定期的な棚卸しと在庫管理の徹底が重要です。
  • コツ3:仕入れ・支払条件の「見直し交渉」を行う!
    取引先との信頼関係を維持しつつ、買掛金の支払サイトの延長や、仕入れ価格の見直しなどを交渉してみましょう。
  • コツ4:固定費の「聖域なき削減」を断行する!
    家賃、通信費、光熱費、リース料など、毎月必ずかかる固定費を見直し、削減できるものがないか検討します。小さなことの積み重ねが大きな効果を生みます。
  • コツ5:遊休資産の「売却・現金化」を検討する!
    使っていない機械設備や不動産など、事業に直接貢献していない資産は、売却して現金化することも有効な手段です。

これらの改善策は、一つひとつは地道なものかもしれませんが、組み合わせることで大きな効果を発揮します。

自社に合った武器を選べ!「資金調達方法」の基礎知識と活用ポイント

資金繰り改善と並行して、必要な資金をどのように調達するかを考える必要があります。ここでは代表的な資金調達方法と、経営者が知っておくべきポイントを解説します。

  • 証書貸付(長期運転資金・設備資金)
    1. 特徴: 金融機関と金銭消費貸借契約書を交わし、比較的まとまった資金を長期(通常1年以上)で借り入れる方法。返済は元利均等返済や元金均等返済が一般的。
    2. 活用ポイント: 設備投資や長期的な運転資金の確保に適しています。事業計画や返済計画をしっかりと策定し、金融機関に説明する必要があります。
    3. コツ: 複数の金融機関に相談し、金利や返済条件などを比較検討しましょう。場合によっては、既存の複数の短期借入を「長期一本化」することで、月々の返済負担を軽減できることもあります。
  • 手形貸付・当座貸越(短期運転資金)
    1. 特徴: 手形を振り出して短期間(通常1年以内)の資金を借り入れる方法(手形貸付)。あるいは、当座預金の残高を超えて一定の限度額まで借入ができる契約(当座貸越)。
    2. 活用ポイント: 急な資金需要や、季節的な資金変動に対応するのに適しています。手形貸付は、返済期日に一括返済が基本ですが、「短期継続融資」として、借り換えを繰り返すケースもあります。
    3. 注記: 金利が証書貸付より高くなる傾向があります。安易な継続に頼らず、計画的な利用が重要です。
  • 日本政策金融公庫などの公的融資
    • 特徴: 国や地方自治体が中小企業支援のために設けている融資制度。民間の金融機関よりも低金利であったり、無担保・無保証で借りられたりする場合があります。
    • 活用ポイント: 創業時や、新しい事業チャレンジ、経営改善に取り組む際に積極的に活用を検討しましょう。様々な制度があるので、自社に合ったものを見つけることが大切です。
  • ④ 資本性劣後ローン
    • 特徴: 返済順位が他の債務よりも劣る(劣後する)代わりに、金融機関が融資審査上、自己資本に近いものとして評価してくれることがあるローン。議決権がないため、経営権に影響を与えずに自己資本を強化できる可能性があります。
    • 活用ポイント: 大規模な設備投資やM&A、事業再生など、財務体質の強化が必要な場合に有効な手段となり得ます。金利は通常のローンより高くなる傾向がありますが、メリットも大きいです。
  • ⑤ その他の調達方法
    • 社債発行: 会社が投資家から直接資金を調達する方法。
    • 増資(新株発行): 新たに株式を発行して資金を調達する方法。返済義務はありませんが、既存株主の持分比率が低下するなどの影響があります。
    • リース・レンタル: 設備などを購入せずに、借りて利用する方法。初期費用を抑えられます。
    • クラウドファンディング: インターネットを通じて不特定多数の人から資金を調達する方法。

これらの調達方法は、それぞれメリット・デメリットがあり、会社の状況や資金使途によって最適な選択肢は異なります。

専門家とタッグを組んで、会社の「お金の悩み」を解決!

「自社の資金繰りの問題点が分からない…」
「どの資金調達方法がベストなのか判断できない…」
「銀行との交渉がうまくいかない…」

そんな社長様は、ぜひ私たち総合資産戦略コンサルタントにご相談ください。
私たちは、

  • 詳細な財務分析による資金繰りの課題点の洗い出し
  • 具体的な資金繰り改善策のご提案と実行サポート
  • 会社の状況や将来計画に合わせた最適な資金調達方法の選定
  • 事業計画書や資金繰り表の作成支援
  • 金融機関との交渉サポート

など、社長の「お金の右腕」として、資金調達と資金繰り改善を強力にバックアップいたします。

まとめ:攻めと守りの「資金戦略」で、会社の未来を切り拓こう!

安定した資金繰りは、会社経営における「守り」の土台です。そして、戦略的な資金調達は、会社を成長させるための「攻め」の武器となります。
この「攻め」と「守り」の資金戦略をバランス良く実行していくことが、会社の持続的な成長と発展には不可欠です。

今回の記事が、社長の皆様にとって、自社の「お金の流れ」を見直し、より力強い経営を目指すための一助となれば幸いです。
お金の悩みから解放され、社長が安心して事業に情熱を注げるよう、私たちがお手伝いさせていただきます。

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